「そう言えば、部屋、どうするの？」
階段を下りて、廊下を歩きながら言った。
「そうねえ．．．」
ミサトが言う。
ミサトを見た。
ミサトが、耳を寄せるようにジェスチャーをしている。
ミサトの口に耳を寄せた。
「国連が来ることを想定するなら、皆同じ部屋。そうでなければ、適当に分かれる、かな。」
ミサトの口から耳を離して、ミサトを見た。
ミサトの耳に口を寄せる。
「同じ部屋でもいいけど、どのくらいばれてるの？」
「まあ、それなりにばれてるんじゃない？レイにも言ってるんでしょう？」
「まあ、それは、そうね．．．」
ミサトの耳から口を離して、ミサトを見た。
「ま、同じ部屋でもいいんじゃない？広いし。」
ミサトが私を見て言う。
「了解。」
そう言って、シンジを見た。
シンジが頷いた。

入り口から一番近い広間に入って、荷物を置いた。
シンジが、少し離れたところに荷物を置く。
「じゃあ、お風呂行く？」
ミサトが言う。
「うん。ちょっと待ってて。」
そう言って、バッグを開けて、着替えを出し始めた。
着替えと下着とタオルをトートバッグに入れていく。
「いいよ。」
ミサトを見て言った。
「ＯＫ。」
ミサトがレイを見る。
レイも、似たようなバッグにタオルを入れていた。
「お待たせ。」
レイが顔を上げて、私たちを見る。
「じゃあ、行きましょう。」
そう言って、ミサトが立ち上がった。
 

脱衣所

「一応、定期的に整備されてるのかな？」
広間も、ここも、ほこりやちりが積もっているということはなかった。
「まあ、そうなんじゃない？あれから放っておいたら、こうはなってないと思うから。」
ミサトがブラウスを脱ぎながら答える。
「確かに、放ってはいないわね。」
私もブラウスを脱ぎながら答えた。

浴場に入り、浴槽の脇の蛇口をひねってみる。
水が出てきた。
桶に汲んで、一応、浴槽全体に水をかける。
栓をして、水を手にかけていると、だんだん暖かくなってきた。

シャワーに歩いていくと、シャンプーやリンスがないのに気づいた。
すでにシャワーを使っているミサトとレイを見ると、ミサトのところに１セットおいてあった。
ミサトの隣のシャワーに歩いていき、シャワーヘッドを手に取り、蛇口をひねる。
シャワーヘッドから出る水を手にかける。
少しすると暖かくなった。
頭にあてて、軽くすすいだ。

「シャンプー借りるね。」
少し大きな声でミサトに言う。
「どうぞー。」
ミサトが、髪をすすぎながら言う。
シャンプーを手に取り、地肌と髪に伸ばす。
軽くあわ立てて、そして、シャワーで流した。
リンスして、髪をまとめる。
ボディーソープを手にとって、手に、そして、足に伸ばしていく。
からだと背中に伸ばして、そして、シャワーで流した。
洗顔フォームを顔に伸ばし、シャワーで流す。
全身をシャワーで流した。

浴槽の方に歩いていくと、ミサトとレイが入っていた。
浴槽に足を入れて、そして、ゆっくり入っていく。
「ちょっと熱かった？」
二人に聞いてみた。
「ちょうどいいんじゃない？ちょっと温泉ぽかったかな。」
ミサトが微笑みながら言う。
「それもそうかも。」
ミサトに微笑んだ。

「温泉か．．．」
お湯につかりながら言った。
「あの時が最後？」
ミサトが言う。
「そうね。」
「また行きたいね。」
「そうね。」
レイを見た。
「そのときは、レイも行けるといいね。」
「そうね．．．」
レイが私を見て言った。
 

脱衣所

「シンジ、もう始めてるかな？」
下着を着けながら言った。
「そうかもね。」
ミサトが言う。
「夕飯って、何？」
「カレー。」
「そうなんだ。インスタント？」
「そう。」
「じゃあ、そんなに時間かからないね。」
「まあ、もしかしたら、違うかもしれないけどね。」
「食料とか、結構備蓄あるのかな。」
「どうかな。まあ、一応、メンテしてそうだけど。」
「そっか。」
そう言って、スカートに足を通した。
 

食堂

食堂に入っていくと、シンジが、厨房に立っていた。
「もう出来た？」
シンジに聞いた。
「もう少しかな。何か飲む？」
「うーん。何か飲む？」
ミサトとレイに聞いた。
「水とかジュースとか、かな。」
ミサトが答えた。
「どう？」
「じゃあ、オレンジジュースでも。」
そう言って、脇に置いてあったパックを見た。
「了解。コップは？」
「あそこだよ。」
奥の棚にたくさん並んでいた。
「分かった。」
棚から、コップを出して、軽く濯いで、オレンジジュースを注いでいく。
「テーブルにいればいい？」
「もうすぐ出来るから、来てくれる？」
「了解。」
そう言って、コップを２つ持った。

「はい、どうぞ。」
ミサトとレイの前にオレンジジュースの入ったコップを置いた。
「「ありがと。」」
ミサトとレイが微笑む。
「ううん。」
小さく首を振った。

「じゃ、これ。」
厨房に戻ると、カレーが２つ出来ていた。
「了解。」
お皿を２つ持って、歩いていく。

「おまたせー。」
ミサトとレイの前にカレーのお皿を置く。
「「ありがと。」」

厨房に戻ると、カレーが２つ出来ていた。
「じゃ、行こうか。」
「了解。」
カレーの皿とジュースのコップを持って、テーブルに歩いていく。

「おまたせ。」
カレーの皿とジュースのコップをテーブルに置いて、椅子に座る。
私の前にシンジが、腰を下ろした。
「じゃあ、食べようか。」
ミサトが言う。
「「「「いただきます。」」」」
カレーを一口食べてみる。
普段とは、ちょっと違う感じがした。
「前もカレー食べたっけ？」
シンジに聞いてみた。
「多分。最初の日かな。」
「あー。そうかも。
  あと、ミサトとも食べたよね。」
「そうね。」
「なんか懐かしいな。」
「そうね。」
ミサトを見ると、遠くを見るような目をしていた。
沈黙が流れた。

カレーを食べ終わって、ジュースを飲んでいた。
「なんか眠くなるね。」
シンジを見て言った。
「まあ、普段と少し違うことしたからね。」
シンジが言う。
「そうね。そろそろ寝ちゃおうかな。」
ミサトを見た。
「ま、それもいいかも。」
ミサトが、苦笑しながら言った。

「じゃあ、行こっか。」
ミサトが言う。
「そうね。」
そう言って立ち上がった。
食器を持って、厨房に歩いていく。
洗い場の脇に置いた。
「手伝う？」
シンジに聞いた。
「いや、いいよ。」
「ありがと。じゃあ、広間で待ってるね。」
シンジに微笑んだ。
「了解。」
シンジが微笑んだ。
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